薬局で患者さんとお話ししていると、「タロット占いに興味があるけれど、カードの意味が覚えられなくて挫折しそう」「タロット占いは覚えてはいけないと聞いたけど、本当はどういうことなのか」といったお悩みをぽろっとこぼされることがあります。78枚もあるタロットカードの意味を一つひとつ丸暗記しないといけないと思うと、なんだか学生時代のテスト勉強のようで息苦しくなってしまいますよね。

覚えなくていいと言われても、直感での占い方やリーディングのコツがわからず、初心者にはハードルが高く感じるのもよくわかります。この記事では、タロット占いは覚えてはいけないと言われる理由やそのメリットとデメリット、覚えられない人におすすめのやり方や方法について、占い方の比較を交えながらやさしく整理していきます。少しでもあなたの迷いが晴れて、もっと気楽にカードに触れるきっかけになればうれしいです。
- タロットは丸暗記するのではなく絵柄から感じる印象を大切にする
- 直感やインスピレーションを信じることで自分らしい占い方ができる
- 初心者でも無理なく始められるワンオラクルなどの練習方法がある
- カードの解釈に正解はないため自分のペースでゆっくり親しんでいく
目次
タロット占いは覚えてはいけない?
タロットカードに興味を持ったものの、「意味を覚えるのが大変そう」と立ち止まってしまう方は少なくありません。ここでは、なぜ丸暗記しなくていいと言われるのか、その理由や心の仕組みについてやさしく紐解いていきます。
初心者が意味を丸暗記しない理由

薬局で患者さんとお話をしていると、体調のことだけでなく、日々のちょっとしたモヤモヤや新しい趣味について教えてくださる方がいます。先日も「タロットカードを買ってみたんですけど、本に書いてある意味がたくさんありすぎて…」と、ため息をつかれた方がいらっしゃいました。78枚もあるカードの正位置と逆位置、それぞれのキーワードを全部暗記しようとしたら、嫌になってしまうのも無理はありませんよね。
実は、「タロット占いの意味は丸暗記しない方がいい」という声はよく聞かれます。初心者のうちは、どうしても「正解」を知りたくて解説書に頼りきりになってしまうものですが、タロットはそもそも「こう出たら絶対にこうなる」という数学のような答えがあるわけではありません。相談者の状況や、その日の気分、前後のカードのつながりなど、いろいろな要素が絡み合って一つのメッセージが浮かび上がってくるものなんです。
それなのにキーワードだけを丸暗記してしまうと、その言葉に引っ張られすぎて、本当にカードが伝えたかった微妙なニュアンスを見落としてしまうことがあります。「本にはこう書いてあるから、きっとこうなんだ」と決めつけてしまうと、せっかくの占いが窮屈なものになってしまいますよね。
だからこそ、最初は意味を覚えようと無理をするのではなく、「この絵柄を見て、自分はどう感じるかな?」という素直な気持ちを大切にしてみるのがいいかもしれません。解説書はあくまで「補助輪」のようなものだと思って、まずはカードの絵をじっと眺める時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。そうすることで、少しずつあなただけの解釈が生まれてくるはずです。
覚えなくていいと言われるのはなぜ

「タロットは覚えなくていい」と聞くと、「じゃあどうやって占うの?」と不思議に思うかもしれませんね。薬局で処方箋をお渡しするときも、「お薬の名前や効能を全部覚えるのは無理なので、わからないことはいつでも聞いてくださいね」とお伝えすることがあります。タロットも少し似ていて、すべての情報を頭に詰め込む必要はないのです。
覚えなくていいと言われる一番の理由は、カードが持つ「物語」や「シンボル」が、私たちの無意識や記憶と自然に結びつくように作られているからです。たとえば、雨が降っている窓の外を見て「悲しい」と感じる日もあれば、「植物が喜んでいる」と感じる日もありますよね。タロットカードも同じで、描かれている人物の表情や背景の色、そこに置かれているアイテムなどから、その時々の直感で受け取るメッセージが変わってきます。
もしも「太陽のカード=大成功」とだけ暗記していると、ちょっと違和感がある状況でも無理に「大成功するはずだ」と当てはめようとしてしまいます。でも、カードをじっくり見て「なんだか今日は太陽の光がまぶしすぎて疲れて見えちゃうな」と感じたなら、それは「今は少し休んだ方がいいかもしれない」という心のサインかもしれません。
自分の中にある感情や、これまで経験してきたこと、そういった「自分自身の引き出し」を開けるための鍵としてカードを使うのだとしたら、固定された意味を覚えることよりも、自分の感覚を信じることの方がずっと大切になってきます。だからこそ、肩の力を抜いて、覚えなくていいんだと安心していただければと思います。
自分一人でカードに向き合っていると、「これで合っているのかな?」と不安になってしまうこともありますよね。そんな時は、他の人がどのようにカードを読み解いているのか、誰かに話を聴いてもらうのも一つの方法です。ココナラの電話占いなら、経験豊かな方に自宅から気軽に相談できるので、自分の感覚の答え合わせとして、少し頼ってみるのもいいかもしれません。
覚えないことのメリットとデメリット
物事には何でも裏表があるように、タロット占いで意味を「覚えない」ことにも、良い面と少し気をつけたい面があります。薬局でお薬のメリット(効果)とデメリット(副作用)をお話しするのと同じように、両方の側面を知っておくことで、より安心してタロットと付き合っていくことができますよね。
まずメリットは、何と言っても「自由で豊かなリーディングができるようになる」ことです。解説書の言葉に縛られないので、相談者(あるいは自分自身)の悩みに対して、とても柔軟で寄り添った言葉を紡ぎ出すことができます。絵柄から受け取るインスピレーションを大切にすることで、「もしかして、こういうことに悩んでいませんか?」と、思いがけない深い部分に気づけることも少なくありません。枠にとらわれないことで、占いがもっと楽しく、自分らしいものになっていきます。
一方で、デメリットもあります。それは「基礎がないと、ただの思い込みや独りよがりな解釈になってしまう危険性がある」ということです。まったく知識がない状態で「なんとなくこう思う」という直感だけで占ってしまうと、その時々の感情に流されすぎてしまい、カード本来のメッセージから大きく外れてしまうことがあります。
「覚えない」というのは「まったく知識を持たない」ということではありません。カードの基本的な成り立ちや、大まかな世界観といった「土台」はふんわりと知っておきつつ、それに縛られすぎないようにする、というバランスが大切なんですね。基礎という器があるからこそ、その中に直感という豊かな水を注ぐことができるのかなと思います。
直感で占う方法とリーディングのコツ

「直感で占うって、特別な才能が必要なんじゃない?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、難しく考える必要はありません。私たちが普段、「今日はなんだか嫌な予感がするな」とか「この人と話しているとホッとするな」と感じるのも、立派な直感です。タロットリーディングのコツは、その日常的な感覚をカードに向けるだけなんですよ。
具体的な方法としておすすめなのは、カードを一枚引いたときに、パッと目についた「色」や「シンボル」に注目してみることです。たとえば、カード全体が暗い色調だなと感じたら「今は少し停滞している時期かも」と連想できますし、逆に黄色や赤などの明るい色が目に飛び込んできたら「エネルギーが高まっているサインかな」と受け取ることができます。
また、カードの中に描かれている人物がいたら、「この人は今、どんな気持ちだろう?」「どこを見ているんだろう?」と想像してみてください。相手の表情や姿勢から、「不安そうにしている」「自信に満ちあふれている」「何かを待っている」といった感情を読み取ることができます。まるで映画のワンシーンを見ているような感覚ですね。
リーディングのコツは、正解を探そうとせず、思い浮かんだ言葉をそのままノートに書き出してみることです。「これは変かな?」と打ち消さずに、まずは出てきた言葉をすべて受け止めてみてください。それを後からつなぎ合わせてみると、不思議とひとつのストーリーが見えてくるものです。特別な力なんてなくても、あなた自身のこれまでの経験や感情が、素晴らしいリーディングの源になってくれるはずですよ。
絵柄から意味を読み解く占い方の比較
タロット占いには、大きく分けて「解説書の意味をベースにする占い方」と「絵柄からのインスピレーションを重視する占い方」の二つのアプローチがあります。どちらが正解というわけではなく、自分に合った方法を見つけることが大切です。
解説書をベースにする方法は、いわば「地図を見て歩くようなもの」です。キーワードという明確な道しるべがあるので、初心者でも迷わずに一定の答えを導き出しやすいという安心感があります。「このカードはこういう意味」と決まっているので、感情に流されずに客観的な判断ができるのが特徴です。ただ、どうしても言葉が固くなりがちで、状況にピッタリ当てはまらない時に戸惑ってしまうことがあります。
一方、絵柄からのインスピレーションを重視する方法は、「景色を楽しみながら散歩するようなもの」です。地図を持たずに、その時の気分で気になる道へ進んでいくように、カードから受けた印象を自由に広げていきます。「悲しそうに見える」「冷たい風が吹いていそう」といった五感を使って読み解くため、とても人間味あふれる、あたたかいメッセージになりやすいのが特徴です。
最初は地図(解説書)をチラチラと見ながら歩き、慣れてきたら顔を上げて景色(絵柄)を楽しみながら歩く。そんなふうに、両方を少しずつブレンドしていくのが、一番無理のない占い方の比較・活用法かなと思います。どちらかに偏らなくてはいけない、ということはありませんからね。
自分の直感だけでは迷ってしまうとき、プロの占い師さんがどのように絵柄から物語を読み解いているのか、実際に体験してみるのもとても勉強になります。もし興味があれば、ココナラの電話占いなどを利用して、いろいろな方のリーディングスタイルに触れてみるのも、ご自身の視野を広げる素敵な選択肢になるかもしれませんね。
タロット占いを覚えてはいけないやり方
ここからは、カードの意味がなかなか覚えられなくて悩んでいる方に向けて、無理なくタロットに親しむための具体的な練習方法や、心の向き合い方をご紹介します。
覚えられない人におすすめの練習方法
「どうしてもカードが覚えられない」「なんだか難しくて手が止まってしまった」という方へ。薬局でお薬の飲み忘れで悩んでいる方に、「それなら、朝ごはんの時にテーブルに出しておくのはどうですか?」と生活に組み込むご提案をすることがあります。タロットも同じで、気負わずに日常の中に溶け込ませるような練習方法がおすすめですよ。
まずは、毎日1枚だけカードを引く「ワンオラクル」という方法から始めてみましょう。朝起きた時や、夜寝る前に、「今日の私に必要なメッセージは?」と心の中で軽く質問しながら1枚引きます。そして、解説書は開かずに、そのカードの絵を1分ほどぼーっと眺めてみてください。
「この人はなんだか寒そうだな」「お花がきれいに咲いているな」といった、本当に簡単な感想で構いません。それを手帳やスマホのメモにひと言だけ書き残しておきます。そして、一日が終わった時に「そういえば今日、あのカードに似たような出来事があったかな」と振り返ってみるのです。
この練習を続けていくと、「ああ、こういう時にこのカードが出るんだな」という、あなただけの生きたデータが少しずつ蓄積されていきます。無理に覚えようとしなくても、自然とカードと仲良くなれるんですね。また、AIに相談して解釈のヒントをもらうのも面白いかもしれません(こちらもあわせてどうぞ:ChatGPTタロット占いは当たる?心の鏡として使う処方箋)。焦らず、ご自身のペースでカードとの対話を楽しんでみてくださいね。
ワンオラクルから始めるカードの物語

ワンオラクル(1枚引き)に少し慣れてきたら、タロットカードを一つの「物語」として眺めてみるのも楽しいですよ。特に22枚の大アルカナと呼ばれるカードは、0番の「愚者」から始まり、21番の「世界」で完結する、一人の人間の成長ストーリーになっていると言われています。
「愚者」が身軽に旅に出て、「魔術師」で道具の使い方を知り、「女教皇」で知識を身につけ…といったように、順番に絵柄を追っていくと、まるで絵本を読んでいるかのような感覚になります。これを「愚者の旅」と呼んだりもします。
一つひとつのカードを切り離して単語として暗記しようとすると大変ですが、「物語のどの場面なのかな?」と考えると、すんなりとイメージが入ってきやすくなります。たとえば「塔」という雷が落ちている怖いカードも、「古くなった建物を一度壊して、また新しいものを建てるための大切な場面なんだな」と物語の中で捉えると、ただ怖いだけではない、意味のあるステップだということがわかりますよね。
小アルカナと呼ばれる残りの56枚のカードも、ワンド(棒)、カップ(聖杯)、ソード(剣)、ペンタクル(金貨)という4つのグループ(スート)ごとに、1から10までの物語があります。カードを一枚引いたとき、「この物語の主人公は、今どんな困難に立ち向かっている途中なのかな」と想像を膨らませてみると、丸暗記しなくても自然と豊かなリーディングができるようになっていきますよ。
悪いカードが出たときの心の守り方

タロットカードを引いていると、どうしても「死神」や「悪魔」、剣が刺さっているような、見た目が少し怖い「悪いカード」が出てしまうことがあります。薬局でも、検査の数値が悪くてショックを受けている方とお話しすることがありますが、そんなとき、「悪い結果が出たからといって、すべてが終わりなわけではないですよ」とお伝えしています。
タロットカードもまったく同じです。一見すると怖いカードが出たからといって、それがそのまま「悪いことが起きる」という決定ではありません。むしろ、「このまま進むと無理が出そうだから、ちょっと立ち止まって見直してみてね」という、カードからのやさしい警告やアドバイスであることがほとんどなんです。
たとえば「死神」のカードは、肉体的な死を意味するものではありません。「今までのやり方や関係性を一度終わらせて、新しく生まれ変わるタイミングですよ」という、大きな変化のサインです。終わるからこそ、新しい何かが始まる。そう考えると、少し見え方が変わってきませんか?
悪いカードが出て不安になったときは、「これは私を脅かしているのではなく、私を守るためにブレーキをかけてくれているんだ」と受け取ってみてください。「じゃあ、どうすればいい?」ともう一枚アドバイスのカードを引いてみるのもいいですね。占いの結果に振り回されるのではなく、自分の心を守りながら、カードからのメッセージを前向きに活かしていくことが大切かなと思います。
タロット占いと自分の心との向き合い方
タロット占いをしていると、カードの絵柄を通して、自分でも気づいていなかった心の奥底にある感情にハッとさせられることがあります。「私、本当はこんなふうに思っていたんだ」「ずっと我慢していたんだな」と。それはまるで、心の中を映し出す鏡のようなものです。
占いは未来をピタリと当てるためのものではなく、今の自分の現在地を知り、心の整理をするためのやさしいツールだと私は思っています。もしも占いの結果に執着しすぎてしまったり、「カードがこう言っているから」と自分の意志を明け渡してしまいそうになったら、少しお休みするサインかもしれません。
大切なのは、主役はあくまで「あなた自身」だということです。カードはアドバイスをくれる親友のような存在ですが、最終的にどう行動するか、どう生きていくかを決めるのは、他の誰でもないあなたです。(こちらもあわせてどうぞ:不安な時に占いで心を整える方法と正しい活用術)。
無理に意味を覚えようとしたり、正解を探し求めたりするのではなく、「今日の私、どう?」と気軽に話しかけるような関係性が築けたら素敵ですよね。カードと向き合う時間は、自分自身と向き合うやさしい時間でもあります。否定せず、ただ耳を澄ませるように、あなたの心の声を受け止めてあげてくださいね。
もし、自分だけでは抱えきれないモヤモヤがあったり、誰かの温かい言葉で背中を押してほしいと感じたりした時は、プロの力を借りるのも一つの手です。ココナラの電話占いなら、あなたの気持ちに優しく寄り添ってくれる先生が見つかるかもしれません。ご自身の心を整えるための、一つの安心材料として活用してみてくださいね。
まとめ:タロット占いは覚えてはいけない

ここまで、「タロット占いは覚えてはいけない」と言われる理由や、丸暗記しなくてもできるやさしい向き合い方についてお話ししてきました。いかがだったでしょうか。
78枚のカードの意味を完璧に覚えようとすると、どうしても苦しくなってしまいます。でも、「覚えなくていい」「自分の直感やインスピレーションを信じていいんだ」と思うと、少し肩の荷が下りるような気がしませんか。タロットカードは、あなたをテストして評価するためのものではありません。あなたの心に寄り添い、迷いを整理するための温かいサポートツールです。
解説書の言葉はあくまで参考程度にして、絵柄から受け取る感覚、色の印象、描かれている人物の気持ちなど、あなた自身の「感じる力」を大切にしてみてください。ワンオラクルで毎日1枚ずつ引いてみたり、カードの物語を眺めてみたりしながら、ゆっくりと自分のペースで親しんでいけば十分です。
正解も不正解もありません。「こういう感じ、よくあるなぁ」という日常の延長線上で、もっと自由に、もっと気楽にタロット占いを楽しんでいただけたら嬉しいです。焦らずに、あなたらしい言葉でカードとの対話を紡いでいってくださいね。