こんにちは、薬剤師のルナです。
先日、薬局の窓口で患者さまとお話ししていたときのことです。
「科学的なお仕事をされているルナさんにこんな話をするのは変かもしれないけれど」と前置きして、その方は少し照れくさそうに「最近、タロット占いが気になっていて。
当たるやり方とかあるのかなって調べてしまうんです」と話してくださいました。
実はこういったお話、薬局では珍しくないんですよ。
私たちは日々、目に見えるお薬をお渡しして体の不調と向き合っていますが、患者さまが抱えているのは体の痛みだけではありません。
「この先どうなるんだろう」という将来への不安や、「あの時の選択は正しかったのかな」という過去への迷いなど、心の中にある形のない不安を抱えている方はとても多いものです。
タロット占いにおけるやり方や、なぜ当たるのかという仕組み(信憑性・占えないことも含めて)を知ることは、単なる未来予知の手順を覚えることではありません。
それは、自分の心の奥底にある本音と向き合い、絡まった感情の糸を解きほぐす作業にとてもよく似ています。
初心者の方でも、カードの意味やスプレッドと呼ばれる並べ方を少し知るだけで、自分自身を映し出す鏡として活用できるようになります。
今日は専門的な正解をお教えするのではなく、私が普段感じている心の仕組みと重ね合わせながら、タロットと優しく付き合うためのヒントをお話しできればと思います。
- タロット占いが当たる心理学的な理由と潜在意識の関係
- 的中率を高めるために大切な環境作りと浄化のプロセス
- 自分の本音を引き出すための具体的な質問設定のコツ
- 初心者でも実践できるシャッフルやスプレッドの手順
ちょっとしたヒント:プロのリーディングを体験してみる
「自分で占うのはまだ難しいかも…」と感じたり、「客観的な意見も聞いてみたい」と思ったときは、一度プロの占い師さんに視てもらうのも良い勉強になりますよ。
私自身、独学に行き詰まったときにプロの言葉選びや解釈を聞いて、「なるほど、そう読めばいいんだ!」と腑に落ちた経験があります。
※電話占いが初めての方にはクーポンなどの特典もあるようです。

目次
心理学で解くタロット占いのやり方と当たる仕組み
タロット占いと聞くと、何か不思議な力で未来を見通すもの、というイメージがあるかもしれませんね。
もちろん、神秘的な側面を否定するつもりはありません。
でも、心理学や心のケアに携わる視点から見ると、それは「自分の内側にある答えに気づくためのツール」として非常に理にかなっていると感じることがあります。
ここでは、なぜタロットが心を映し出すのか、その仕組みについて、少し科学的な視点も交えながら整理してみましょう。
潜在意識とシンクロさせて本音を導く
私たちが普段、頭の中で「こうしたい」「こうしなきゃ」と考えて言葉にしていることって、実は心全体のほんの一部、氷山の一角に過ぎないと言われています。
心理学では、自分で自覚できている部分を「顕在意識(けんざいいしき)」と呼びますが、これは全体のわずか数パーセント。
その水面下には、普段自分では気づかない、あるいは気づかないふりをしている広大な「潜在意識(せんざいいしき)」の海が広がっています。

この潜在意識には、過去の膨大な記憶や経験、抑圧された感情、本能的な欲求、そして「本当はどうしたいか」という純粋な願いが眠っています。
薬局で患者さまのお話を聞いていると、「早く仕事を再開したい」と言葉ではおっしゃりながらも、どこかで「もう少し休む理由が欲しい」と感じていらっしゃるような、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような矛盾が見え隠れすることがあります。
ご本人もそのことに気づいていない場合が多く、それが原因不明のストレスになっていることも少なくありません。
タロット占いが「当たる」と感じるのは、この潜在意識にある本音を、カードという視覚的なシンボルが引き出してくれるからなのかもしれません。たとえば、あなたが頭(顕在意識)では「あの人とは別れるべきだ」と考えていても、カードが「深い絆」や「離れがたい想い」を示す絵柄で出たとします。
その瞬間、あなたの心が「やっぱりそうなんだ」と反応したとしたら、それはカードが当てたのではなく、カードを見て反応したあなたの無意識が「別れたくない」という本音を教えてくれたということになります。
心理学の世界には「投影」という概念がありますが、私たちは曖昧な図形や絵柄を見たとき、そこに自分の内面的な感情や欲求を映し出す性質を持っています。タロットカードの象徴的な絵柄は、まさにこの投影を行うためのスクリーンとして機能します。
言語化されていないモヤモヤとした感情を、カードという形あるものに置き換えることで、私たちは初めて「自分はこんなふうに感じていたんだ」と客観的に理解(メタ認知)できるようになるのです。

シンクロニシティ(意味のある偶然)
スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した概念です。偶然引いたカードの絵柄(外的事象)と、今の自分の心の状態(心的事象)が意味深い形でリンクする現象を指します。
因果関係では説明できないこの一致に対して、「偶然」の中に自分にとっての「必然」を見出すことで、私たちは自分の無意識からのメッセージを受け取ることができるのです。
なお、共時性(シンクロニシティ)の考え方は、薬剤師と学ぶ西洋占星術の基本(共時性の視点)でもやさしく触れられています。
つまり、カードを見た瞬間に「あ、今の私みたい」と感じたり、逆に「これは嫌だな」と心がざわついたりするその反応こそが、あなたが心の奥で感じている本当の気持ちそのものなんですね。
タロットは予言書ではなく、あなたの心の深層に潜るためのダイビングスーツのようなものだと思っていただくと、もっと身近に感じられるかもしれません。
浄化を行い的中率を上げる環境作りのコツ
調剤室が清潔で整頓されていないと、正確な調剤ができないのと同じように、占いをする際も「場」を整えることがとても大切だと感じます。これは魔法的な意味合いだけでなく、心を静めてノイズを減らすための儀式として、脳科学的にも心理学的にもとても理にかなっているんです。
私たちの脳は、視覚や聴覚から常にあらゆる情報を受け取っています。もし部屋が散らかったままで、テレビの音がついているような雑然とした状態でカードを引いても、脳はその情報の処理に追われてしまい、意識が散漫になります。
これでは、自分の内側から湧き上がってくる微細な声(直感)をキャッチすることは難しくなってしまいますよね。これを防ぎ、意識を内側に集中させるために行うのが「浄化(ピュアリフィケーション)」というプロセスです。
浄化といっても、特別な修行や高価な道具が必要なわけではありません。「これから自分と向き合う神聖な時間を作るんだ」という意図を持って、環境と心をリセットするスイッチのようなものだと考えてください。

以下に、誰でも簡単に実践できる浄化の方法をいくつかご紹介します。あわせて、塩・セージ・流水・月光浴などを含む基本の整理は、浄化とお手入れの基本:効果を長持ちさせる方法も参考になります。
| 浄化のカテゴリー | 具体的なアクションと手順 | 期待できる心理的・環境的効果 |
|---|---|---|
| 空間の浄化 (場のリセット) |
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視覚的なノイズを排除することで、脳の負荷を減らします。空気を入れ替える行為は、気分の切り替えスイッチとして機能し、「ここからは特別な時間」という認識を脳に与えます。 |
| 音による浄化 (波動の調整) |
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澄んだ音色は、高ぶった交感神経を鎮め、リラックス状態(副交感神経優位)へと導きます。静寂の中に響く音は、集中力を高めるためのアンカー(きっかけ)となります。 |
| カードの浄化 (道具への敬意) |
|
「道具を大切に扱う」という行為そのものが、丁寧な所作を生み、リーディングに対する真剣な姿勢を作ります。前の占いの「気」をリセットするイメージを持つことが大切です。 |
特に私がおすすめしているのは、手を洗ってうがいをし、深呼吸をすることです。これだけでも立派な身体の浄化になります。難しく考えすぎず、「さあ、始めよう」と自分に合図を送るつもりで、心地よいと感じる方法を取り入れてみてください。整えられた空間で行う占いは、驚くほど澄んだ答えを返してくれるものですよ。
質問の仕方を具体的にして答えを絞る
患者さまからのご相談でも、「どうすればいいですか?」という漠然とした問いかけより、「この薬の副作用が心配なのですが、日常生活で気をつけるべきことはありますか?」と具体的に聞いていただいたほうが、的確で実践的なアドバイスができることがあります。タロット占いもこれとよく似ています。
タロット占いが「当たらない」「何が言いたいのかわからない」と感じる原因の多くは、実はカードの読み間違いではなく、質問の仕方の曖昧さにあります。たとえば、「私は幸せになれますか?」という質問は、範囲が広すぎて焦点が定まりません。
「幸せ」の定義は人それぞれですし、いつのことを指しているのかも不明確だからです。これではカードも、漠然としたエネルギーしか返しようがありません。
カードから具体的なヒントをもらいたいときは、「いつ(期間)」「誰と(対象)」「どうなりたいか(目的)」を少し絞り込んでみるのがコツです。そして何より大切なのは、質問の主語を「自分」にすることです。

【実践】質問のブラッシュアップ例
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× 曖昧な質問(他人軸)
「彼は私をどう思っていますか?」「彼から連絡は来ますか?」
※相手の気持ちや行動だけを知ろうとすると、一喜一憂するだけの占いになりがちです。 -
○ 具体的な質問(自分軸)
「彼とより良い信頼関係を築くために、今の私にできる具体的な行動は何ですか?」
「今後3ヶ月以内に、彼との距離を縮めるために私が意識すべきことはありますか?」
※自分の行動に焦点を当てることで、占いの結果がただの予言ではなく、未来を変えるための「作戦会議」に変わります。
また、避けたほうがよい質問もあります。たとえば、「いつ死にますか?」といった生死に関わることや、「ギャンブルで勝てますか?」といった欲望に直結することです。これらは不安や欲望がノイズとなって直感を曇らせるだけでなく、倫理的にも精神衛生的にも推奨されません。
「相手がどうするか」を待つのではなく、「自分がどう動くか」を決めるためにカードを使う。このスタンスで質問を作るだけで、リーディングの精度は格段に上がり、得られるメッセージの実用性が高まります。「どうなれば自分は納得するのか」を問いかけるプロセス自体が、すでに問題解決の第一歩になっているのです。
初心者はワンオラクルでイエスノーを占う
タロットカードは全部で78枚あり、ケルト十字法やホロスコープ法など、たくさんの枚数を使う複雑な展開法(スプレッド)が存在します。しかし、最初からすべてを覚えようとして無理をしてしまうと、「難しそう…」と挫折してしまったり、カードを読む楽しさが半減してしまったりしますよね。
まずは、たった1枚だけ引く「ワンオラクル」から始めてみるのが、私としては一番おすすめです。
ワンオラクルはシンプルですが、決して初心者用の簡易版というわけではありません。
むしろ、カード1枚のエネルギーをダイレクトに感じ、そのカードが持つ世界観と深く対話することができる、とても奥深い手法です。毎日の運勢を占ったり、迷ったときに「イエスかノーか」を知りたいときには、とても分かりやすい道しるべになってくれます。
イエス・ノーを判定する場合、一般的には以下のような傾向で読み解くことが多いですね。

| 判定 | 主なカードや特徴 | 読み解きのニュアンス |
|---|---|---|
| YES (肯定的) |
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「進んでよし」「願いは叶う」「状況は味方している」というポジティブなサイン。自信を持って行動に移して良い時期であることを示唆します。 |
| NO (否定的) |
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「今はやめておこう」「時期尚早」「リスクがある」という警告のサイン。無理に進めば傷つく可能性があるため、一旦停止や見直しを促しています。 |
| MAYBE (条件付き) |
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単純なイエス・ノーではなく、「忍耐が必要」「考え方を変えれば道が開ける」「今は流れに身を任せるべき」といった、調整や待機を求めるメッセージです。 |
ただし、ここで大切なのは「白黒つけること」だけにこだわらないことです。たとえば、やりたいことに対して「NO」のカードが出たとしても、それは「絶対にダメ」という意味ではなく、「今のままの方法だと失敗するよ」「今は動くタイミングじゃないよ(準備期間としてはYES)」という優しいアドバイスかもしれません。
カードの表情をじっくり見てあげてください。「NO」と言われている気がするけれど、どこか優しさを感じるなら、それは「今は休んで」という労いかもしれません。ワンオラクルは、カードとの一対一の対話です。正解探しよりも、その1枚から受け取る感覚を大切にしてくださいね。
直感を優先し最初のインスピレーション従う
ここが一番大切なポイントかもしれません。タロット占いの解説書には、カードごとの意味やキーワードがたくさん書かれています。もちろん、基本を学ぶために知識は大事ですが、実際のリーディングにおいては、それ以上に「カードを見た瞬間にあなたがどう感じたか」を優先してほしいのです。

私たちの脳は、左脳(論理・言語)と右脳(直感・イメージ)に分かれています。解説書の意味を思い出そうとしているときは左脳が働いていますが、タロット占いにおいて「当たる」瞬間というのは、右脳が活性化し、潜在意識からの言葉にならないメッセージをキャッチしたときなのです。
たとえば、一般的に怖いカードとされる「死神」が出たとします。解説書には「終了、停止、別れ」とあるかもしれません。しかし、あなたがその絵柄を見た瞬間に、「なんだかスッキリして、遠くに見える太陽が綺麗だな」「新しい朝が来るみたいでワクワクする」と感じたなら、その感覚こそが今のあなたにとっての正解です。
それは、あなたの潜在意識が「今は何かを終わらせて、新しく生まれ変わりたい」と強く願っているサインであり、古い自分を脱ぎ捨てる準備ができていることを教えてくれているからです。
「考えすぎ」は直感の敵です
カードを開いて数秒後に、「でも本にはこう書いてあるし…」「この状況でこのカードはおかしいな」と理屈(左脳)で修正しようとすると、せっかくの直感(右脳・無意識からのメッセージ)がかき消されてしまいます。
これを防ぐために、カードを見た瞬間の「最初の感覚(ファーストインプレッション)」をすぐにメモしたり、言葉に出したりすることをおすすめします。「悲しそう」「楽しそう」「重い」「軽い」といった単純な言葉で構いません。その最初の感覚の中にこそ、あなただけの真実が隠されています。
タロット占いのやり方で当たる確率を上げる手順
心の準備ができたら、次は具体的な手順についてお話ししますね。手順といっても、堅苦しい決まりごとというよりは、カードとの対話をよりスムーズにするための作法のようなものです。茶道にお点前があるように、タロットにも型があります。
このプロセスを丁寧に行うことで、脳が「日常モード」から「直感モード」へと切り替わり、不思議と心が落ち着いて、結果への納得感も深まっていくものですよ。
無心でシャッフルを行い偶然を必然にする
カードを混ぜる「シャッフル」の時間は、単にカードの並びをランダムにするだけの作業ではありません。日常の慌ただしさから離れ、タロットの世界へと意識をチューニングするための大切な儀式です。
ただ機械的に混ぜるのではなく、集中して問いかけを行うことで、単なる偶然が「必然的なメッセージ」へと変わっていきます。
私が特におすすめしているのは、テーブルの上にカードをすべて裏向きに広げて、両手で円を描くように大きく混ぜ合わせる「ウォッシュシャッフル(またはカオスシャッフル)」です。
トランプを切るようなヒンドゥーシャッフルだけではカードの上下(正位置・逆位置)が変わりませんが、ウォッシュシャッフルなら天地も自然に入れ替わります。
何より、両手を動かしてカードをかき混ぜている時間は、子供のように無心になれる感覚が心地いいんです。この時、心の中で占いたいテーマや質問を繰り返し唱えながら、カードに自分のエネルギー(念)を注ぎ込むようなイメージを持ってください。
「私の潜在意識を映し出してください」と念じることで、カードとあなたの波長が合っていきます。
十分に混ざったと感じたら(この「そろそろいいかな」という感覚も直感です)、カードを一つにまとめます。続いて、山を直感的に2つか3つに分け、また一つの山に戻す「カット」を行います。
カットに込められた心理的意味
シャッフルで生み出した「カオス(混沌)」を、自分の手で一つにまとめ、運命を確定させる行為がカットです。この一連の動作の間、「良いカードが出てほしい」「悪い結果は嫌だ」という執着やコントロール欲求を一度手放し、「どんな結果でも受け入れます」というクリアな心でカードに委ねることが、的中率を高める鍵になります。無心になること、それが最も純粋な答えを引き寄せるコツなのです。
相手の気持ちはダイヤモンドクロスで読む
人間関係や恋愛の悩み相談で、「相手の気持ちも知りたいし、二人の未来も知りたい」というときには、4枚のカードを使う「ダイヤモンドクロス」という展開法がとても役に立ちます。ワンオラクルでは見えない関係性の力学を、シンプルかつ明確に可視化できるスプレッドです。
このスプレッドは、トランプのダイヤの形(菱形)にカードを並べるもので、それぞれの位置が明確な役割を持っています。以下に配置と読み方のポイントを整理します。

- 左(1枚目):自分の気持ち・状況
現在のあなたが相手に対して抱いている本音や、置かれている立場を表します。自覚している気持ちだけでなく、無意識の焦りや期待が現れることもあります。 - 右(2枚目):相手の気持ち・状況
相手があなたに対して抱いている感情や、相手を取り巻く環境を表します。ここを見ることで「なぜ連絡が来ないのか」「何を考えているのか」のヒントが得られます。 - 下(3枚目):二人の関係における障害や問題点
二人の間に立ちはだかる壁や、進展を阻んでいる原因です。物理的な距離なのか、コミュニケーション不足なのか、あるいは第三者の存在なのかが示されます。 - 上(4枚目):二人の近い未来・結果
今の状態が続いた場合に訪れる可能性が高い未来です。ここが最終的な結論となりますが、障害(3枚目)への対策を講じることで変化する可能性もあります。
このスプレッドの優れた点は、自分と相手を左右に対比させることで、二人の間の「温度差」や「認識のズレ」に気づくことができることです。たとえば、自分のカードは「カップのナイト(情熱的なアプローチ)」なのに、相手のカードは「隠者(一人になりたい)」だった場合、「あ、私は押しているけど、相手は今はそっとしておいて欲しい時期なんだな」と客観的に理解できます。
主観で悩みすぎてしまうと、相手の気持ちを勝手に悪いほうへ想像してしまいがちですが、こうしてカードに配置してみることで、「今はタイミングが合わないだけ」と冷静に状況を整理することができます。関係を修復したいときや、片思いの作戦を立てたいときに、ぜひ試してみてくださいね。
どうしても自分の感情が邪魔をしてしまうときは?
特に恋愛や深い悩みの場合、「良い結果が出てほしい」という願望や、「悪い結果が出たらどうしよう」という不安が強すぎて、カードを冷静に読めなくなってしまうことがあります(これを「ご都合主義的リーディング」と呼んだりします)。
そんなときは、無理に自分で答えを出そうとせず、利害関係のない第三者(プロ)にフラットな視点で読み解いてもらうのがおすすめです。「答え合わせ」をするような感覚で相談してみると、意外な視点から絡まった糸が解けるかもしれません。
複雑な未来予知にはケルト十字展開法を使う
もう少し深く、人生の全体像や複雑に絡み合った問題を見つめたいときは、「ケルト十字法」という伝統的なスプレッドを用います。これは10枚のカードを使って、左側に十字架、右側に杖のような形を作る、タロット占いの中でも最も有名で情報量の多い展開法の一つです。
一見難しそうに見えますが、情報の網羅性は抜群です。過去から未来への時間の流れだけでなく、本人の深層心理や周囲の環境までを一枚の絵画のように映し出します。
- 現在の状況と障害(中心のクロス):今まさに直面しているテーマと、それを阻む壁。
- 顕在意識と潜在意識(縦の軸):頭で考えている目標と、腹の底にある本音や過去のトラウマ。
- 過去と未来(横の軸):問題の原因となった過去の出来事と、近い将来の展開。
- 立場、環境、願望、最終結果(右側の杖):あなた自身のセルフイメージ、周囲の人々の影響、恐れや期待、そして総合的な結末。
このスプレッドを使うと、「なぜ今この問題が起きているのか」という根本原因(潜在意識)まで掘り下げることができます。たとえば、「仕事がうまくいかない(現状)」という悩みに対し、潜在意識の場所に「失敗への恐れ」や「幼少期の自信喪失」が現れることで、「ああ、環境のせいではなく、私の内側のブロックが原因だったんだ」と気づくことができます。
これはまるで、心のレントゲン写真を撮るような感覚です。今の悩みを多角的に分析し、表面的な解決策ではなく、魂レベルでの成長や変容を促す深いメッセージを受け取ることができます。少し時間とエネルギーを使いますが、人生の岐路に立ったときや、自分自身を深く知りたいときに、じっくり時間を取ってチャレンジしてみると良いでしょう。
逆位置の意味は怖がらずアドバイスと捉える
カードが上下逆さまに出る「逆位置」を見ると、なんとなく「悪い意味なのかな?」「不吉だな」と不安になってしまうこと、ありますよね。初心者の方がタロットを敬遠してしまう理由の一つでもあります。
でも、どうか怖がらないでください。逆位置は「NO」や「不幸」の宣告ではなく、単にエネルギーの状態が「通常とは違う」ことを教えてくれているだけなんです。
私はよく、逆位置を「エネルギーの調整が必要なサイン」として捉えています。具体的には以下の3つのパターンのどれかであることが多いです。
- エネルギーの不足:本来の力が発揮できていない。「やる気が出ない」「自信がない」状態。
- エネルギーの過剰:力が入りすぎている。「空回りしている」「強引になりすぎている」状態。
- エネルギーの誤用:方向性が少しズレている。「努力の方向が違う」「今はそれを使う時ではない」状態。
たとえば、「愛」を表すカップのカードが逆位置で出たとしても、それは「愛がない」のではなく、「今は愛をうまく表現できていない(不足)」とか「少し愛が重くなりすぎている(過剰)」というサインです。つまり、「ここを調整すればうまくいくよ」という具体的なアドバイスなんですね。
また、もともと厳しい意味を持つ「塔(崩壊)」や「剣の3(悲しみ)」などが逆位置で出た場合、「崩壊が最小限で済む」「悲しみから回復しつつある」といった、むしろ救いのある意味になることもあります(これを「リフレーミング」と呼びます)。
「じゃあ、どうすれば正位置に戻せるかな?」という視点で考えることで、逆位置はトラブルの予兆から、現状を打破するための貴重なヒントへと変わります。
「逆位置が出たからダメだ」と落ち込むのではなく、「おっと、ここは要注意ポイントだな。教えてくれてありがとう」と受け取る余裕を持つと、占いはもっと自由で頼もしいものになりますよ。
独学ノートを作成し毎日の運勢を記録する
タロットと仲良くなる一番の近道は、高価なセミナーに通うことではなく、日々の記録をつけることです。「タロット日記」や「独学ノート」を作って、毎日のワンオラクルを記録してみましょう。これは、あなたとカードとの信頼関係を築く交換日記のようなものです。

やり方はとても簡単です。
- 朝の予習:朝、1枚引いて「今日のテーマ」を占います。出たカードと、その時の直感(「なんとなく忙しそう」「良いことがありそう」など)をノートに書きます。
- 一日を過ごす:カードのことを頭の片隅に置きつつ、普通に過ごします。
- 夜の復習:夜、実際にどんな一日だったかを振り返ります。そして、朝引いたカードの意味と照らし合わせてみるのです。
たとえば、「戦車(前進)」のカードが出た日に、仕事ですごく忙しかったけれど充実感があったなら、「私にとって戦車は『忙しいけど成果が出る日』という意味なんだな」と書き込みます。
あるいは、解説書には「勝利」と書いてあっても、実際には喧嘩をしてしまったなら、「勝ち負けにこだわりすぎると衝突する、という警告だったのかもしれない」と解釈を広げることができます。
あなただけの辞書を作る
この「予習と復習」の積み重ねによって、解説書の借り物の言葉ではない、あなた自身の経験に基づいた「生きたカードの意味」が蓄積されていきます。それが、プロの占い師さんも実践している「当たる」リーディングの土台になっていくんですよ。ノートが埋まる頃には、タロットはあなたの良き相棒になっているはずです。
タロット占いのやり方を学び当たる未来を創る
ここまで、タロット占いのやり方や当たる仕組みについて、心理学的な視点やお薬手帳を記すような感覚でお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。

タロット占いが「当たる」というのは、決してカードが勝手に未来を決めるからではありません。カードという鏡を通して、あなた自身が自分の本当の願いや恐れに気づき、「そうか、私はこうしたいんだ」と腑に落ちる瞬間(シンクロニシティ)が訪れること。
そして、その気づきをもとに行動を変えていくことで、望む未来を自らの手で引き寄せることができるのです。未来は固定されたものではなく、今のあなたの意識と行動次第でいくらでも書き換えることができるものです。
結果が良いカードでも悪いカードでも、それは今のあなたへの「処方箋」のようなもの。良い結果なら自信を持って進むためのエネルギー剤に、厳しい結果なら転ばぬ先の杖として活用してください。あまり深刻にならず、お守りのような感覚で、日々の生活に優しく取り入れてみてくださいね。
また、もし不安が深く、日常生活に支障が出るほど辛いときや、眠れない日が続くようなときは、占いだけで解決しようとせず、専門家の力を借りることも大切です。
働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトであるこころの耳(出典:厚生労働省)など、公的な相談窓口を頼ることも、自分を守るためのとても勇気ある選択だと私は思います。あなたがカードを通して、自分自身の素敵な本音と出会い、より健やかな明日を歩めますように。
ひとりで抱え込まないでくださいね
タロットは良き相棒ですが、時には悩みすぎて、カードの結果に振り回されてしまう夜もあるかもしれません。そんなときは、ひとりで抱え込まずに誰かに話を聞いてもらうことも、心をケアする大切な選択肢です。
「ココナラ」のような電話占いなら、自宅のリラックスできる環境で、誰にも知られずにそっと悩みを打ち明けられます。占いの結果だけでなく、誰かに「傾聴」してもらうことで得られる安心感は、何よりの薬になることもありますから。